1.あんたの花道
作詞:木下龍太郎
作曲:安藤実親
鳶(とび)が天まで 舞い上がるには
送り風より 向かい風
夢を捨てずに 明日(あした)に生きりゃ
人生芝居の 筋書きに
いつかやって来る きっとやって来る
目指すあんたの 花道は
ひとにゃ見えない 男の値打ち
惚れた私にゃ よく見える
酔っていいのよ 心の憂(う)さは
お酒が洗って くれるから
いつかやって来る きっとやって来る
遅いしあわせ 二人にも
傘も差せない 土砂降(どしゃぶ)り雨も
やがて上がって 陽が昇る
女房なりゃこそ 掛け声ひとつ
人生舞台の 大向(む)こう
いつかやって来る きっとやって来る
晴れのあんたの 花道は
2.梅いちりん
作詞:小林和子
作曲:漆戸啓
遠い 遠い 春はまだ遠く
風に ふるえる 梅いちりん
空を ごらん 流れてく雲よ
かじかむ指で 暦をめくる
水の音 匂い立つ 風待草
誰よりも 誰よりそうさ しあわせに
焦がれる夢を 今日も抱いて
来るひとの 去るひとの 悲しみも あつめて咲いたよ
真っ先に 咲いたよ
白い 白い 花は風花
それは 春呼ぶ 梅いちりん
今は 遥か 父母の家よ
姿見えない うぐいすの声
日が暮れる 時がゆく 春告草
この冬を 越えたらきっと しあわせに
陽だまりの中 手を振っていた
決めた道 別れ道 人知れず 心で泣いたよ
ひとりきり 泣いたよ
誰よりも 誰よりそうさ しあわせに
焦がれる夢を 今日も抱いて
来るひとの 去るひとの 悲しみも あつめて咲いたよ
真っ先に 咲いたよ
想い出も 咲いたよ
3.お母ちゃん
4.いつも港は雨ばかり
5.BAKA
6.生々流転それでいい
7.満天星~どうだん~
作詞:ちあき哲也
作曲:浜圭介
ボタおろし 夜っぴて荒れた せいかしら
燃え残る星が 燦いて やけにきれいだね…
昔、あの煙突から 煙が出ていた
煤焼けした 炭鉱の男達で 店は賑わった…
ごめんね 男衆ぁ よか衆
色気は懲りたの 嫌いじゃなかった
自慢の小節も 聴けなくなって
今はどこへやら――
秋は行き 冬は行き また春がめぐり
あたしは 今日も 暖簾をしまう
「客足も 戻らぬ町さ やり直せ
まだ若い身空」 義兄さんは 酔うと諭すけど…
昔、骨埋める気で 東京すてたの
つましくても 好きな人の形見 ここを守らせて…
ありがと 女衆ぁ よか衆
やりくり不馴れな あたしを見かねて
亭主を遊びに 遣してくれた
両掌合わせます――
春は行き 夏が来て もう誰もいない
鉄橋 じきに 始発が走る
昔、あの煙突から 煙が出ていた
気の短い 炭鉱の男達で 店は賑わった…
ごらんよ 麗ちゃん 咲ちゃん
星がきれいだよ…
8.心の空
作詞:建石一
作曲:徳久広司
どんな自分が 見えますか
どんな昨日(きのう)が 見えますか
自分を変えて みませんか
愛があるから 生きられる
夢があるから 生きられる
信じてみよう 信じよう
人間(ひと)は誰でも 淋しがり
みんな優しさ 探しているよ
だから笑顔を 忘れずに
明日(あした)と言(ゆ)う字を 抱きしめて
だから未来を 描こうよ
心の空に
勇気をなくせば 立ち止まる
希望なくせば 進めない
歩いてゆこう 歩こうよ
花は誰にも やさしいよ
人間(ひと)もよりそい ささえ合おうよ
だから雨の日 風の日も
一人じゃないんだ 泣かないで
だから歌おう この歌を
心の空に
だから歌おう この歌を
心の空に
9.おんなの人生
10.大器晩成
11.出逢い街道
12.およし恋ごころ
作詞:松井由利夫
作曲:市川昭介
およし テナモンヤ ホンマにホンマ いい娘
隣り合わせの えくぼと涙
夢をひとつに 花結び
なさけ浪花の 棟割り長屋
声をかければ はね返える
かよう心のエー あたたかさ
銭やお世辞で なびきはしない
風に柳と うけながす
そんな気性が つっぱりすぎて
惚れた人にも 胸のうち
云えず明かせずエー 袖を噛む
およし テナモンヤ ホンマにホンマ いい娘
幼なじみと 釣瓶の井戸は
汲めば汲むほど 味が出る
切火・柏手 敷居をまたぎゃ
今日もいいこと ありそうで
およし鼻唄エー 町を行く
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